【ご注文可】陸前高田だけの米「たかたのゆめ」公式サイト

たかたのゆめのあゆみ

たかたのゆめの誕生から、収量アップを実感した2014年にいたるまでのあゆみをご紹介します。

2012年(誕生) | 2013年(初めての一般販売へ) | 2014年(収量アップ)

2012年

1.5反歩の田んぼからの出発

震災から1年と少しが過ぎた、2012年6月上旬。

海と山に囲まれた、岩手県陸前高田市米崎にある1.5反歩の田んぼで、のちに「たかたのゆめ」となる「いわた13号」の苗植えが行われました。


苗植えを行ってくださったのは、地元農家の金野さん。
金野さんは、震災で所有していた田んぼ5町中の4町を失いました。
しかし、今回の田植えのために田んぼをなんとか確保し、そして、日本たばこ産業株式会社(JT)様のご協力で提供していただいた新しい種もみから、陸前高田発の新しいお米を作りはじめてくださいました。

今回JTさんが提供された新種の種もみは3.5kg、およそ1.5反歩(※)分です。
今年は「来年以降に使うための種もみ作り」が主な目的です。
(※:反歩(たんぶ)は約300坪

ミネラルを豊富に含んだ海風と、太陽に見守られて--- 陸前高田の農業復興へのみんなのゆめが動き出しました。

田植えの際、機械の入らない部分は、手で丁寧に植えていきます。

7月、葉がぐんと伸びて青々としてきました。

収穫後には、「原種保存」のため、一部の刈り取った稲をJT様の研究所で保管していただいています。

名前に込められた思い

そして、9月下旬。
ついに、1,124kgのお米が収穫されました。

2012年分は、試食と次年度用の種もみが目的のため、多くは作りません。
しかし、陸前高田市の基幹産業である農業の復興という一端を担ったたかたのゆめは、1124kgという重さ以上に重みのある収穫となりました。

そのお米の名前は、11月14日東京で行われた食味会にて、
戸羽太陸前高田市長より発表されました。


「たかたのゆめ」

この名前は、公募により寄せられていた169案の中から選ばれたものです。
選んだ理由として、戸羽市長は、このようにおっしゃいました。

みんなの夢を乗せた米。
日本中に愛されてほしいとの思いを込めた。

 
2013年

原種の贈呈式

2013年4月4日。

昨年2.5kgの種籾を陸前高田市で試験栽培し、オリジナルブランド米「たかたのゆめ」が生まれました。

今回、ご協力いただいたJTさんから「たかたのゆめ」の原種30kgが陸前高田市に贈呈されました。この年は10.5haの水田で、市内の認定農業者の手によって栽培されることになります。

陸前高田市にしかない正真正銘のオリジナルなお米。5月下旬頃から田植えが始まりまり、秋からみなさまの食卓にお世話になります!

2013年の田植え

2013年6月7日。

田植えが、陸前高田市内の水田で行われました。
【作付面積】約10ha
【収穫目標】約50t

昨年は試験栽培でしたが、今回は市内の認定農業者12戸により、約10haに作付けされ、秋には約50トンの収穫を見込んでいます。

今回は「たかたのゆめ」となっての初めての田植え。
オープンセレモニーでは戸羽市長も田植えに参加しました。
「たかたのゆめ」に関しては、種子提供者であるJTさんをはじめ、全国から多くの企業の方々にもご協力をいただいております。

また、ヤフー株式会社・伊藤忠商事株式会社など名だたる企業もプロジェクトに参加。いろんな方々がゆめの後押しをしてくださっています。

東京のド真ん中「森虎農園」からの発信

2013年6月30日。

東京虎ノ門という東京の真ん中にある、まちなか菜園「森虎農園(モリトラファーム)」で、陸前高田市以外では初となる「たかたのゆめ」の田植えを行いました。

晴天の元、今回田植えをしてくださったのは、地元東京にお住いのお子様と在日アメリカ大使館の大使のお子様、そして陸前高田・戸羽太市長。
「田植えなんて初めて!」というお子様たち。ぬかるみに足をとられながらも、丁寧に「たかたのゆめ」の苗を植えてくれました。

田植えの後は、「たかたのゆめ」で作ったおにぎりと、おかずには震災で被災された「きのこのSATO」様のきのこの炒め物・「熊谷精肉店」様の熊谷ホルモンを、田植えをしてくださったお子様やその親御様、取材にきてくださったメディアの皆様に召し上がっていただきました。

今回も、「森虎農園」の一角をご提供くださった森トラスト株式会社様をはじめ、JT日本たばこ産業株式会社様、伊藤忠商事株式会社様、東の食の会様にご協力をいただきました。

2013年10月17日。

「森虎農園(モリトラファーム)」にて、6月に植えた「たかたのゆめ」の稲刈りが行われました。

戸羽太陸前高田市長と安倍昭恵首相夫人、地元東京にお住まいのお子様や、アメリカ大使館の大使のお子様が、ぬかるんだ泥の中で足をとられつつ、東京での初となる「たかたのゆめ」稲刈りに挑戦!

刈り取った稲は「はせ掛け」に。(写真左下)

「東京で『はせ掛け』が見られるなんて!」と集まったメディアの方々もびっくりのイベントとなりました。

また稲刈り後は、試食会とともに「たかたのゆめ」の生産や普及に貢献してくださった企業様に、戸羽市長から直々に表彰状が手渡されました。

一般販売用としての初の収穫へ

さて、陸前高田の田んぼも稲刈りです。
今回の収穫は一般販売用としての初収穫となりました。うれしさもひとしおです。
刈り取り、はせがけ、力が湧きました。
今回は復興田での作付が多く 土自体の栄養分が少ないため目標の収穫量に届かず34tの収穫でした。そして、百貨店やECサイト(いわて一本松商店)・愛知生協・地元スーパーなどでの一般販売がとうとうスタートしました!

 
2014年

2014年の田植え

2014年6月。

今年も田植えの季節となりました!
【作付面積】約54ha
【収穫目標】約150t


2度目の一般販売に向けて、陸前高田で大切に大切に、今年も田植えを行いました。戸羽太陸前高田市長もこれで数度目の田植え。だいぶお上手になってきましたね。

昨年10月に森虎農園で作った「たかたのゆめ」看板も、この日に一緒に陸前高田の田んぼにたてました。看板には、市長だけでなく安倍昭恵夫人や東京の子供たち、協力企業の皆さん、沢山の方のサインが書いてあります。

沢山の方に見守られながら、今年も「たかたのゆめ」はすくすくと育っていきます。

どうぞ秋の実りの季節を楽しみにしていてください。

2014年稲刈り

昨年の収量を大きく上回り
目標達成!

支えてくださったたくさんの方々に御礼申し上げます。

農業復興への道はまだまだこれから。

今、嬉しいことにテレビや雑誌など多方面でのメディアにとりあげていただいたり、「定期購入したい」「給食で出してみたい」「社員食堂に使いたい」など、たかたのゆめの未来を明るく照らす声がたくさん届いています。

現地にとってこれほど励みになることはありません。

「復興のために」と食べていただくのも大変ありがたいのですが、「おいしいから」と食べていただけるように、もっともっと頑張ってまいります。

たかたのゆめ食味会

2014年9月16日

陸前高田市米崎町の米崎保育園で、たかたのゆめの食味会として、園児たちに新米を食べてもらいました。

2015年

2015年の田植え

5月24日、陸前高田市ライスセンターと作付圃場で田植え式を行いました。約120名の方々が参加し、天気も良く、田んぼは賑やかな声につつまれました。

また、田植えのあとは、たかたのゆめと三陸の魚介類をふんだんに使った「パエリア」を堪能。

今回もいろんなご縁とゆめをつないでいます。

陸前高田市長の「楽しみながらやりましょう!」の声に後押しされて、慣れない足元に苦労しながらも、心をこめて植えていただきました。

田植えで汗を流した後は、お楽しみの「たかたのゆめパエリア会」

パエリアはバルデゲーららぽーと豊洲料理長の栗原靖武シェフら3人が調理した超本格的なもの。日本を代表するパエジェーロ(パエリア職人)の栗原さんは「『たかたのゆめ』はパエリア料理に合う最高の米です。存分に味わってほしい」と料理の特徴を紹介されました。作ってる間、田んぼにただようパエリアの香りが参加者の原動力となったようです。
またやりましょうね!

たくさんの方々の温かな後押しや熱意に支えられ、現在、収量は安定し、様々な形で販促活動を行っています。
なにより、陸前高田の生産農家の方々が「たかたのゆめ」を作ることで幸せな生活を取り戻せることが第一です。
農業復興を通じて、陸前高田市の農業を盛り上げていくため、今後もたかたのゆめをもっともっと認知度の高い米にして、たくさんの方々にそのおいしさを知っていただきたいと思っています。

応援、よろしくお願いします!